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市販品を組み合わせて作る油圧プレス機

どもです。

油圧プレス機がほしくて色々調べたりしていたのですが

値段が安くても重量が80kgなどかなり大型のものばかりで

部屋に入らないので自作することにしました。

 

製作に当たっての問題は数トンの負荷に耐えれるフレームを製作することです。

電気溶接やガス切断など使用できる環境なら

容易に作ることが出来るのですが

室内で作るとなると加工が限られるので必然的にボルトで組み上げる構造になります。

エクストリーム工作ノ教科書にハイパワープレス機の

製作が載っていたのですが

ボルトを通す大きな穴をあけるのが面倒だったので

既製品を利用して簡単に出来るものを作ってみました。

 

今回はこの20t油圧ジャッキを使用します。

3000円ほどで購入したもので結構重いです。

 

次にフレームに使用する材料です。

溶接フランジを使用します。

呼び径125用のフランジです。

溶接ブラインドフランジ モノタロウ

1枚10kgくらいあります。

外径が250mm厚さ20mm取り付けボルト穴はM20用です。

穴の開いてないフランジが2700円、

穴の開いてるほうは1600円ほどで結構値段が変わります。

これにプラス80A用のブラインドフランジ(1500円)を購入しました。

 

 

あとメーター寸切ねじM20を2本購入しました。

メーター寸切(鉄/クロメート) モノタロウ

2本で2000円ほどしました。

画像は500mmに切断したものです。

 

 

ナットも買っておきます。

16個あれば足ります。

 

 

油圧シリンダーを戻すための引きバネです。2本で足ります。

引きバネ 材質バネ用硬鋼線SWCユニクロ モノタロウ

なくてもプレスは出来ますがあったほうがかなり便利です。

 

全ねじのカットさえ終わればあとは組み立てるだけで

画像のように全ねじをフランジに通してナットを締めていくだけです。

下はブラインドフランジを取り付けます。

 

 

中に油圧ジャッキを入れて上にフランジを取り付ければ完成です。

計算上M20ボルト4本で許容荷重内で収まるはず・・・。

 

上をフランジにすることでベアリングを軸から抜いたりする作業や

圧入などに使用することが出来ます。

 

プレス作業に使用する場合は80A用のブラインドフランジを入れて

その上から125A用のフランジを入れて使用します。

125Aブラインドフランジを使用しても良かったのですが

値段が結構変わるのでこのような形にしました。

一応プレスはこの状態でも出来るのですがシリンダーは

自動で戻らず不便なのでバネをつけてシリンダーが戻るようにします。

 

 

フランジに穴あけ

 

 

タップを立てアイボルトを取り付けます。

 

 

そして色々やると完成です(おい

画像のようにシリンダーにバネの力がかかるようにすれば

なんでもかまわないです。

 

 

 

最終形態です。

かかった費用は14000円ほど。

費用はかかりますが加工をほとんどしないでいいので

加工の手間を考えると安いかと思います。

最初のボルト位置だと作業範囲が狭く使いにくかったので

画像のような固定にしました。

土台の安定が悪いのでナットを下に入れて

ボルトで固定したほうがよさそうです。

手元にM20のボルトがないので改良はまた今度・・・。

 

今回は20tクラスのプレス機だったのでこのような形になりましたが

5tくらいのものであればもっと小さなフランジを使用し

安価で小型のものが作れると思うのでぜひ作ってみてください。

jetnasa

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jetnasa

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