ダヴィンチ1.0という3Dプリンタ使っているのですが
細かい設定はできないしフィラメントはABSしか使えないので
いろんな材質が使えるようにもう一台購入。
安価なALUNAR-M505 Reprap Prusa i3
という3Dプリンタのキットを購入してみました。
レビューを見てると剛性が低いらしく改造が必須のキットらしいです。
色々注意が必要というか地雷だらけのキットだったので
起こった問題と注意点、改造箇所について書いてみました。
細かい組み立ては書いてもしょうがないので省きます。
ダンボールに3層に分けてきれいに包装されてました。
取り出した部品。
ソフトや組み立てマニュアルなどは全部このSDカードに入っていました。
マニュアルは英語か中国語で入っていますが
読めなくても写真付きなのでなんとなくわかります。
なんか怖いので一応ウイルスチェックして接続。
内容量の割に16GBという大容量のSDだったのでなんでかなと思ったのですが
このプリンタSDから直接データを読み込んで
PCなしでプリントできるようになっているのでそれ用かと思われます。
組み立てに必要な工具も一式入っていました。
ニッパまで入っているキットは初めて見ましたw
しかしこにニッパ、フジヤのニッパにかなりそっくりな気が・・・。
(右がフジヤ)
開封した時フジヤのニッパかと思ってちょっとびっくりしましたw
まず本体の主要部分を構成するアクリル板の保護シールを剥がさない
といけないのですが細かい部分があってそのままだと途中で切れたりして
剥がしにくいので、一旦水に浸けて剥がしました。
レーザーで切断されたそのままの状態なので
指が切れそうなほどエッジが立っています。
大型の部品はスケールなどの角でエッジを落としたほうがいいです。
これはY軸のベルトを掛ける部品なのですがそのまま締めてしまうと
ベアリングがアクリル板にあたって動かなくなってしまう可能性があるので
M3ワッシャやナットなどを挟んで隙間を開けるようにします。
M3ワッシャはほとんど入ってないので予め別に購入してたほうがいいです。
僕はワッシャを持ってなかったのでそのまま組み立てましたがアクリルに
直接はちょっと怖いですね・・・。
途中まで組み立てた様子。
このY軸のスライドを組み立てるときはガイドブッシュを外側か内側に
手で寄せながらからねじを締めるようにします。
シャフトの精度が悪いのかただ締めるだけだと
左右に若干のガタがでます。
X軸も同様に寄せたほうがいいです。
このY軸のベルトを張るときに早速剛性の低さがでてきました・・・w
スケールとの隙間がわかるでしょうか?
ベルトを張るだけでこの歪み様です。
対策は簡単でMDFの板を真ん中に追加して
ベルトを張っても引っ張られないようにしました。
ベルトを張るときにステージ下のねじを閉めないといけないので
真ん中に穴を開けてあります。
避けるようにフレームを追加したほうがいいかもしれませんね。
続いてX軸のリニアシャフトなんですがC面がなくそのままだと
ABS部品に圧入するときに中をガッツリ削ってしまいます。
それはもうバイトの如く・・・。
実際削ってしまってシャフトの軸間距離が変わってしまったので
フィラーゲージを詰めてなんとか修正しました。
C0.5程度でいいので必ずC面を付けるようにしましょう。
Y軸とZ軸はアクリルに差し込むだけなので必要ないです。
エクストルーダーのノズルに違和感があると思ったらなんと
ノズル横に穴が開いていましたw
ここまで品質がひどいとは思わなかったです。
多分中のドリル穴が深すぎてテーパ部分まで貫通してしまったのでしょう。
ハンダだと融点が低すぎるので銅ロウを盛って塞ぎ・・・
成形して修正しました。
ノズルもチェックしたほうがいいです。
もし穴が空いていたらノズル単体でも売ってるので
ロウ付けができない方は買ったほうがいいでしょう。
(と言うかこのキットを買わない方がいい)
続いて電源なんですが剥いた線をそのままねじで締め込む
ような形になるのでできれば圧着端子を取り付けたほうがいいです。
長時間運転するので振動で外れたりしてショート、火災の危険があるので
できれば付けましょう。
Z軸を支える柱が横方向に対してかなり弱いので
アルミフレームを追加して強化しました。
30mmのフレームが丁度だったので
あまり邪魔にならない内側に追加。
これだけでかなり丈夫になります。
後継機?ではアクリル板が追加されてこれに対する改良が行われてるように見えます。
(見た感じの感想です。)
Y軸のベルト部分のアクリル板も2重になっています。
購入するならこっちの方がいいでしょう。
X軸に使用されているリニアシャフトなんですが表面が非常に粗く
指で触ると若干波打ってるように感じます。
これは変えたほうがいいかもしれません・・・。
プリント中の剥がれを防止するために3Mのシートを買ってみました。
もともとマスキングテープが張ってあるのですがそれを剥がして
これを貼ります。
ちょっと足らないですが全域使うことは多分ないので問題ないでしょう。
造形物を冷却するノズルはFDMタイプの3Dプリンタで自作されたもののようで
めっちゃグズグズでしたw
これは作り直すことにします。
配線をして付属のPLAフィラメントで早速プリントしてみました。
サンプルモデルにあった「師」と書かれた謎のボタン?をプリント
まあまあきれいにプリントできました。
十分使えると思いますがこれから買おうと思ってる人にはおすすめできませんw
買うときは上記のことが起こることを覚悟して買いましょう( ˘ω˘)
This website uses cookies.