旋盤心押台改造

こんばんわJETです。今日はミニ旋盤の心押台を改造していました。

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現在持っているミニ旋盤の心押台は固定するのに

ナットをスパナで回さなければならず、固定場所によってはスパナが入りにくく非常に使いにくいです。

普通の汎用旋盤ならレバーがあり引くだけで固定できるようになっています。

今回は汎用機と同じくレバーで固定できるように

改造をすることにしました。

この旋盤は心押台の下にあるクランクプレートと呼ばれる部品をナットを回し引き上げることで心押台を固定するようになっています。

このナットの変わりにクランク軸を使って引き上げる構造にします。

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まず心押台の加工です。

心押台の鋳物自体はレバーを追加することを想定されているのか不自然な出っ張があります。

大体この辺に収まるように穴を開けます。

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ノスドリルでφ15mmの穴あけ。トルクアップした改造ボール盤の出番です。こっちの加工はこれで終了。

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S45C角材をフライス盤で加工し部品を作ります。

クランクプレートとクランク軸をつなぐ部品です。

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ナットを入れる溝と11mmくらいの穴を開けます。

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持ち替えてクランクシャフトからのネジを通す穴を開けこの部品は完成。

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次にクランクの部品を製作。 φ40mmの45C丸棒を40mmに切断。

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旋盤で加工します。

径の大きいほうがφ34mm細いほうをφ15mmにしました。

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こんな風に取り付けます。

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反対側にシャフトが20mmほど出るようにしてありここにレバーを取り付けます。

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製作した2つの部品とクランクプレートを組んでみて偏心軸の位置を決めます。

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決めた位置に穴あけ、タップ立て。このあと軸をここに取り付けるのですが写真撮り忘れました。軸を付けてクランクシャフトの完成です。

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あとレバーはこんな感じに。レバーのほうに雄ネジを切って穴の開いた部品と接合してあります。

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3Dプリンタでグリップをプリント。

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レバーに取り付けます。

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レバーをクランク軸につなげば完成です。

クランク軸との接続は今のところボルトですがすべると思うので

そのうちマシンキーに変更しようと思います。

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こう見るとあまり違和感ないです。

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ロックフリー状態。

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引くとロックがかかります。 無事改造完了です。

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