アルミ低温ロウ

最近使っているアルミ用低温ロウ付け棒で色々実験してみたので参考になるよう書いておこうと思います。

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使用しているロウ付け棒は下のものを使用しました。

購入時の価格は3910円。内容量225gとありますが具体的には直径2mm長さ450mmのロウ付け棒が18本入っていました。

1本あたり220円くらいですかね。フラックスは使用しません。

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中には簡単な説明書があり裏面には応用編が書いてあります。基本的にこのとおりにやれば問題ないかと。

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棒はこんな感じ。

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今回はカセットガスタイプのバーナーを使用しました。

作業温度が390℃なので小物なら十分火力は足ります。

今回は下処理なし(削ったり磨いたり)でそのままロウ付けしてみました。

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3mmのアルミ板に9.5mmの穴を開け当て金なしで塞いで見る実験をしてみました。

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余裕で塞ぐことが出来ました。当て金がなくても融けたアルミが膜を張り伸びるのでこのくらいの穴ならそのまま塞げます。ただ塞いだ部分を厚くしようとすると重力に負けて融けたアルミが落ちるので出来る限り当て金をしたほうがいいと思います。

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そのままさっきの板にアングルをロウ付けしました。

どれぐらいではがれるかやってみます。

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バイスプライヤーで掴み板を曲げるような形ではがしてみました。

写真の様に3mmの板が曲がる程度には接合できていたみたいです。

適当に付けた割には丈夫です。

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画像のように千切れたわけでなくはがれているので表面を鑢で磨くなどしてもっと広くロウ付けすれば強度が出ると思います。

使用感は半田のような感じでかなり使いやすいです。

固まったロウは鑢で削ってみた感じ硬いです。

アルマイト処理された表面にはロウ付けできないのでそういった場所に使用するにはアルマイトをはがす必要があります。

接合より穴埋めや盛る作業に向いているような気がするのでタンクの穴埋めとか欠けた部分を盛る作業にかなり使えそうです。

模型製作なんかにはいいですが大きな荷重がかかる部分への接合はちょっと怖いので使用しないほうがいいかもしれません。

下処理が不十分で上の実験のようにはがれる可能性があるので人が乗ったり荷重がかかる部分にはアルミ硬ロウや溶接の方が確実でいいと思います。 あくまで使ってみての個人的な感想なので鵜呑みにはしないでくださいw

ではではノシ

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